帯厲之誓

帯厲之誓の意味

功臣の家を長く保証する約束

帯厲之誓の解説

「帯厲 (帯礪)」は「河山帯礪」という四字熟語をイメージすると分かりやすくて、たとえ黄河が帯のように細くなり、泰山が砥石のように平らになるようなことがあっても、永く変わらないぞ! といった意味合いになります。「厲」が砥石の意。

ここでは功臣 (=役立ってくれた部下)に対して家を変わらず存続させることの約束を意味します。もはや「河山帯礪之誓」と覚えた方がいっそ楽。

帯厲之誓の使用例

ユラ

今の世、帯厲之誓なんてありはしないな。需要がなくなれば捨てるだけ、加速する資本主義に人の心は置き去り気味だ

ウミナリ

何を言いますか。私はお父上より既に帯厲之誓を賜りましたよ。私は、家族同然だと

ユラ

恐縮しとけよ赤の他人、ここにモノホンの娘がいること忘れるな侍従

ウミナリ

……思うところがあるならば、お父上に会いに行っては? 書き言葉すら寄越さずにどれだけの月日が経とうとしているか分かっていますか?

ユラ

お互い会いたいなんて思ってないだろうさ。と……このまま関係も置き去られる、なんてことを期待しようものならタマくんに叱られてしまうかな。まあ考えておくよ、君と仲良く過ごせているかぐらいは気にはなるからな

ウミナリ

(……矢張りまだ、溶けきってはないということか)