前跋後疐

前跋後疐の意味

困難な状態に動けなくなること

前跋後疐の解説

何かヤバい字がありますね。「跋」は「踏む」意、「疐」は「躓く」意です。「前にみ後ろにずく」――老いたオオカミさんが、前は自分のあごに垂れ下がった肉を踏み、後ろは自分の尻尾に躓くイメージ。

ということで進むことも退くこともできず、どうにもならない困難な状態に追い込まれていることを表す四字熟語です。元ネタ的には自滅に近い状況ですが、相手によって窮地に立たされている状況でも使って良いんじゃないかと思ってます。

前跋後疐の使用例

マキ

……恪勤精励であることは良いが、それも詰めすぎれば誰によるものでもなく前跋後疐に陥るやもしれないぞ

タマ

どうあっても、生物である以上はいつ滅んでも文句の言えない身です。ならば動けなくなるまでの時間総てに、私の存在価値を投ずるしか安堵はありません

マキ

(これは、闘争とは程遠い……詰みを前提とした、底の知れない悲観的な刹那主義か。一体コレをどう矯めてやればいいんだ――?)