前倨後恭

前倨後恭の意味

態度をがらりと変えてへつらうこと

前倨後恭の解説

「倨」は他人を侮ること。「恭」は礼儀を籠めて丁寧に扱おうとする意。これはエピソードを理解すると分かりやすい。

昔の遊説家の蘇秦さんが貧乏状態で故郷に帰ってみたら、親族にめっちゃ莫迦にされたんですが、宰相というすっごい身分になって帰ってきてみたら今度は皆が恭しい対応をしました。「何で今回そんな腰が低いの?」と問うてみたら「そりゃ貴方は凄い身分で、お金持ちだから」と返ってきたバカ正直なエピソード。

にはりて後には恭し」――それまでの態度をガラッと変えて、相手にへつらう姿を指す四字熟語です。陰鬱な場面でもギャグな場面でも使えそうですね。

前倨後恭の使用例

ユラ

その、ココアくん

ココア

ヒッ――

ユラ

……この前の窃鈇之疑の件でココアくんが私を怖がるようになってしまった。コレは色んな意味でよろしくない、誰でもいいから何とかしてくれないか?

ユサ

任されました☆

ユラ

いや、待て君は――

~☆数十分後☆~
ココア

つ、ツララ先輩ッ、すみませんでしたッごめんなさいでしたッ仲直りするから、ゆ、赦してくださいお願いします――(←ロウソク塗れ)

ユサ

いや~~愉しかった!! あ、参席様ミッション完了です。ちょっと前倨後恭気味かもだけどまぁココアちゃんだし良いよね(←赤ロウソク)

タマ

ユサ様ちょっとお話が

ユサ

え……ちょ、副会長様もしかしなくてもその雰囲気は本気説教モード――(←指導室行き)

ココア

う、うえーーーん熱かった、痛かった、もうどうしたらいいのか分かんないよー……!!

ハコ

……今日のココアは流石に不憫過ぎて直視できないなり……

ユラ

いやもうホント大変申し訳なかった!!!